日本アイアール株式会社は、発明を保護する特許をはじめとする知的財産に関する調査・分析などのサービスを提供する会社です。また特許調査・技術調査の知見を活かし、日本のモノづくりを担う技術者向けのセミナー・研修などの教育事業「アイアール技術者教育研究所」も展開しています。

今回は日本アイアール様の代表取締役・矢間 達朗さんにインタビュー。なぜ数あるWeb制作会社からNobolへ依頼いただいたのでしょうか。そして、Nobolならではの魅力的なサポート体制とは――。Web制作会社選びでお困りの担当者様、Webサイト見直しの必要性を感じている担当者様は必見です。 

クオリティだけでなく円滑なコミュニケーションも重視して依頼

―― 日本アイアールさんの事業内容について教えてください。

知的財産に関するサービスをコア事業としている会社です。主な業務は特許調査が中心ですが、他に翻訳事業や製造業向けの技術者教育に関する事業も行っています。

今回制作を依頼したアイアール技術者教育サイト(以下、技術者教育サイト)が教育事業のひとつです。もともと知財に関するセミナー・研修を中心に提供していましたが、現在は製造業全般まで範囲を広げてセミナーを実施しています。

―― 今回、Nobolでは技術者教育サイトの全面リニューアルをさせていただきました。もともと、どのような課題があったのでしょうか。

矢間さん:主に機能面とデザイン面です。2017年のサイト作成当時と比べて事業も成長し、サイト拡張の必要性が出てきました。

まず課題に上がったのは機能的な不足です。例えば、検索機能。現在、数千本のセミナーがサイト内にあるため、検索のしやすさは必須です。コラムコンテンツからの導線設計にも課題を感じていました。

デザインについても、サイト内で統一感がなかったため、今回のWebサイトリニューアルを機にイメージの刷新をお願いしました。

―― 弊社へWebサイトのリニューアルを依頼しようと思った決め手を教えてください。

矢間さん:スキルへの信頼に加えて、円滑なコミュニケーションが大きかったです。サイト立ち上げの際は、古くから付き合いのあるWeb制作会社へ依頼していました。しかし、依頼は元請けのWEB制作会社にしても、実際のサイト制作はその下請けの会社が行うというケースは多いです。当社の事業内容や依頼背景について、毎回下請けの会社に説明することは労力がかかるうえに、案件の途中で担当者が変わることもありまして……。

一方Nobolさんは、以前に当社の仕事を一緒にしていたこともあり、当社の事業を把握していただいておりました。製造業などの技術系ジャンルのように専門的な内容の理解がスムーズな点も助かっています。過去に依頼した仕事からクオリティ面も問題ないと感じていましたので、コミュニケーションもスムーズな点を考えNobolさんへ依頼しようと思いました。

池田(株式会社Nobol代表):ありがとうございます。技術者教育サイトのご依頼をいただく前の段階で、事業企画の提案もさせていただいておりました。そんな中で、今回のWebサイト制作をご依頼いただきました。

第三者視点もふまえ、企画段階からサポートしてくれるNobol

―― 制作過程で、弊社にお願いして良かったと感じる点はありましたか。

矢間さん:企画段階から相談できるところです。一般的なWeb制作会社は制作に特化しているため、企画からサポートできる会社は少ない印象です。企画段階から入り込んでさらに提案までしてくれるのは、Nobolさんの特徴だと感じます。

今回のサイト制作依頼だけでなく、別件でLP(ランディングページ)制作をお願いしたときも、企画からの相談や専門的な視点からアドバイスもいただけて。社内で企画を練っていても考えが鈍化してくるので、第三者視点は助かりますね。

企画から入ってもらうことで、サービスの整理やブラッシュアップにもつながります。例えば、eラーニング事業のLP制作を通じて講座プランの見直しであったり、他社と差別化をはかるアイデアを出してくれました。

―― 池田さんは、企画からサポートするときはどんなことを意識しているのでしょうか。

池田:いつも意識しているのは、当事者目線です。クライアントに対して提案するという立場だけではなく「私自身が同じ事業者だったらどういう提案がうれしいか」っていうのを結構考えていて。

もちろん「このやり方だと、ちょっと事業厳しくないですか?」といった辛口な意見を伝えることもあります。ただそれは、あえて厳しい視点を伝えるというよりも、同じ事業者目線に立った時に伝える必要があるという意識で伝えていますね。

―― 当事者の目線を意識しているからこそ、踏み込んだ意見やアイデアをお伝えできるのですね。

申込者が1.5倍!売上に大きく貢献するWebサイトが完成

―― 日本アイアールさんは、Webサイトが完成したあと、変化はありましたか?

矢間さん:2022年から2023年の1年間で、セミナーの申込者数が約800名から1200名と1.5倍に増えました。機能やデザイン改善の効果が出てきて――事業成長に貢献するWebサイトになっていますね。

アクセス数についても年間でおよそ300万PVまで達成できました。もちろん、アクセス数が目的ではなく、確実にセミナー申込へつなげることを目的として記事コンテンツを作成しています。事業をする以上、ビジネスにつながるコンテンツ運営をする必要があるからです。

事実として作ったコンテンツを多くのお客様に見ていただけたと実感しています。

Web制作だけではなく、多角的な視点で相談できるパートナー

―― 弊社のサービスは、どんな人におすすめできると思いますか?

矢間さん:Web制作だけではなく、多角的な視点でアドバイスが欲しい会社にとっては頼りになる存在だと思います。

特に中小企業では専属のWeb担当者がいないケースも多いと思います。そのような状況で、外注先のWeb制作会社が1社だけとなった場合、その外注先の会社にはさまざまな視点やスキル――いわば“総合力”があることが重要になってきます。しかし現実的に、総合力を養うことは難しいのも事実。テクニカル話だけではなく、多面的な視点からアドバイスをくれる総合力の高いパートナーが必要です。

そういう意味で、総合力が高いNobolさんはパートナーにおすすめです。先ほど、池田さんが大切にしているのは事業者目線だとおっしゃっていましたが、ビジネス視点もあるし、専門性の高い協力会社さんとのつながりがあり、ディレクションもお願いできる。ヒアリング力やキャッチアップ力も高いので、どんな業界にも対応してくれると思います。

池田:そう言っていただけてうれしいです。

矢間さん:制作面におけるクオリティも問題ないと思っています。仮に認識のズレがあっても、Nobolさんはしっかりと要望を反映してもらっていると感じました。修正依頼もスムーズで、こまめにコミュニケーションをとっていただけるので安心です。

Nobolと共に行う「製造者向けのコンテンツマーケティング支援」

―― 最後に、日本アイアールさんの展望を教えてください。

矢間さん:新たに「製造者向けのコンテンツマーケティング支援」を強化したいと考えています。これは、当社の技術者教育サイトからヒントを得て考えたビジネスです。

技術力はあるけど、それをどうアピールしていくかで悩んでいる会社は多いと思います。中小規模の製造業の中には、Webマーケティングの発想自体が殆どないという会社もあるでしょう。そういった会社が技術視点もふまえて、マーケティング活動を行うことで未来は変わってくると思うんですね。

池田:WebマーケティングやWeb制作の視点から、弊社でもできることを一緒に提供していきたいと思っています。

矢間さん:Webコンテンツ制作に本腰を入れるなら、作り続けなければいけない。でも、リソース不足が課題の会社も多いです。その点、当社では特許の仕事をしているからこそ、モノづくりの知見をもった技術の専門家が揃っています。だからこそ、マーケティングへの知見やリソースの不足で残念な思いをしている企業の発展につながるようなサポートをしていきたいですね。

(取材:2024年5月/執筆:金井みほ/編集:えるも)