ピラーページとは?

ピラーページとは、柱(Pillar)となるような、ウェブサイトの中で特に重要なコンテンツが集約されたページのことを指します。

通常、ピラーページは特定のトピックやテーマについての情報をまとめたもので、関連するサブページやブログ記事へのリンクを含みます。

ピラーページを見た訪問者は特定のトピックについて集約した情報を見ることでサイト内の他の関連コンテンツへもアクセスしやすくなります。

ピラーページとサイト構造

ピラーページの特徴

包括的な内容

ピラーページは、特定のトピックについて深く掘り下げた情報を整理したものです。一つのテーマに関して包括的に説明し、読者がそのトピックについて十分に理解できるようにします。

内部リンクの集約

ピラーページには、関連するサブページやブログ記事へのリンクが多く含まれます。これにより、訪問者は関連情報に簡単にアクセスでき、サイト全体の構造が明確になります。

また、遷移した先の個別ページからもピラーページに戻れるようにすることで、利用者を迷わせない構造にすることができます。

SEO効果

ピラーページは、検索エンジンに対して特定のキーワードでの検索結果に上位表示されやすくなることを狙えます。

検索エンジンのアルゴリズムが進化するにつれて、サイトのコンテンツ構造が検索エンジン最適化(SEO)の重要な要素となりました。

特に、Googleはユーザーにとって価値のある包括的な情報を高く評価するようになり、関連するキーワードで上位表示されるためには、詳細かつ体系的な情報を提供することが求められるようになりました。

これにより、サイトへのトラフィック増加に寄与し、オンラインでの認知度が向上します。

ユーザーエクスペリエンスの向上

訪問者が求める情報を一箇所で見つけやすくすることで、ユーザーエクスペリエンス(UX)が向上します。

ユーザーエクスペリエンスの重要性が高まるにつれ、訪問者が求める情報を効率的に見つけられるようにするためのウェブサイト設計が求められるようになりました。

ピラーページは、訪問者にとってわかりやすく、ナビゲーションが容易なページ構造を提供することで、UXを向上させる役割を果たします。

ピラーページはどういう時に必要?

読者が欲しい情報に辿り着きづらい

ページの数が増えてくると、本来はより内容が充実した記事があるにも関わらず、古い情報が載ったページが上位に表示されてしまうことがあるかもしれません。

そういう時にトップページなどアクセス性のよい場所にピラーページを設置すると、複雑な情報のガイダンスの役割を果たすことになります。

また、ページが増える前に、最初からシリーズもののようにページが増えることが予想される場合には、初めからピラーページを作っておくとよいでしょう。

Googleにページがインデックスされない

サイトを運営していて、ページの数が増えてくると、もしかしたらGoogleにインデックスされないページが出てくるかもしれません。

そのような時にピラーページがあることで、ユーザーは知りたいトピックについて、どのような順番で、どの記事が重要なのかを理解した上で、情報にアクセスできるようになります。

情報設計を取り入れる

サイトに情報設計の概念を取り入れる際に、ピラーページは非常に重要な役割を果たします。

どのようなユーザー(ターゲット)が、何を目的にサイトを訪れたのかを想定することで、ユーザーに必要な動線をピラーページを用いて設計することも可能になります。

まとめ

ピラーページという概念を紹介しました。WEBサイトの構造は、サイトを作る前にしっかりと構造を定義する必要があります。

また、ページを概念の塊に分ける方法には、カテゴリーやタグといった概念で切り分けることも可能です。

このページ自体もタグを付与することで、関連するテーマが見つけやすくなっています。

ただ、タグなどは、どうしてもWEBサイトの補助的な位置付けになってしまうので、より明確にトピックを明示する場合には、ピラーページも検討すると良いでしょう。