この記事ではリンク属性であるnofollow属性をどのようシーンでつけるべきかについて解説しています。
nofollow属性に類するrel属性は1つではありませんので、まずはnofollowの3つのタイプを紹介します。
rel属性による3つのタイプ
nofollow属性は最初は1つしかありませんでしたが、2019年に2つの属性(sponsoredとugc)が追加されました[1]。つまり、nofollow属性をつけるべき時には、属性に応じて適切な属性をつけるのが望ましいでしょう。
sponsored
広告や有料リンクをつける場合。
<a rel="sponsored" href="https://cheese.example.com/Appenzeller_cheese">Appenzeller</a>
ugc
コメントやフォーラムなど、ユーザー生成コンテンツ(User Generated Contents)のリンクはugcでマークアップする。
<a rel="ugc" href="https://cheese.example.com/Appenzeller_cheese">Appenzeller</a>
nofollow
上記の属性が適切ではなく、リンク先と関連づけたくない場合、またはリンク先のページをクロールさせたくない場合。
<a rel="nofollow" href="https://cheese.example.com/Appenzeller_cheese">Appenzeller</a>
自サイト内のリンクでクロールさせたくない場合は、nofollowではなく、robot.txtのdisallowルールをつける必要があります。
nofollowをつけるべき時
nofollowに関連する属性を見てきたところで、具体的につけるべきシーンを見ていきましょう。
広告に対するリンク(rel=”sponsored”)である時
広告である場合には、sponsored属性をつけることが推奨されています。
この属性が生まれた2019年当初はnofollow属性でも問題ないと言及がありましたが、これから新しく作られるサイトでは適切にsponsored属性を設定することが望ましいでしょう。
ユーザー生成コンテンツ(rel=”ugc”)である時
こちらはブログのコメント欄であったり、掲示板のように、ユーザーが投稿したコンテンツに外部リンクが含まれる場合に、つけることが望ましいです。
ユーザー生成コンテンツにこの属性をつける理由は端的にいえば、スパムリンク対策です。とあるユーザーが自身のサイトのリンク獲得を目的だけに他者のブログにリンクを投稿すると、正常なリンク評価ができなくなってしまいます。
ユーザーが投稿したリンクには自動的にugc属性をつけるようにするとよいでしょう。
リンク先を信用できない時
リンク先を信用できない場合とは、たとえば、自分に反対する意見や、自分のサービスに否定的な意見を述べるページを参照して、その反論を述べるような場合などです。
この場合は、リンク先をnofollow属性をつけて参照しつつ、参照リンクとしての評価を行わないといったことが可能になります。
リンク先をいかなる種類の推奨もしたくない時
ここまで挙げた理由にかかわらず、設置したリンクに対して一切の評価を行いたくない場合にnofollowをつけるとよいでしょう。
例えば、自分のページに有益な情報を引用しているにもかかわらず、リンク先にnofollow属性をつけるのは、正しい使い方ではありません。
nofollowに関する勘違い
nofollowをつけないと自分のサイトパワーが弱まってしまう
昔のSEOでは自サイトのPageRankを外部リンクに渡すという評価方法があり、PageRankの効果を他サイトに渡さないことで、他のリンクにその分の効果を渡すという評価があったようです。これはPageRankスカルプティングと呼ばれ、外部にリンクジュースが流れないようにする対策のことを言います。しかし、今ではそのような動きはありません。こういった話題は2010年頃の古いSEOネタです。[5]
nofollowをつけるとリンクはクロールされない
nofollow属性は、あくまでもその先を参照しないヒントとして扱われます。
そのためnofollow属性をつけてもクロールを防ぐものではありません。
サイト内のページをインデックスされないようにnofollowをつける
こちらも前述と同様に、nofollowはクロールを妨げるものではありません。サイト内のページをインデックスされないようにするにはページ全体にnoindex属性を付与する必要があります。
nofollowはなぜ生まれたのか?
遡ること2005年。検索エンジンのランキングを外部からのリンクを使ってあげようとする人が、他者のブログのコメントに自分のサイトのURLリンクを貼るという、いわゆるコメントスパムが流行しました。
その対策として生まれたのがnofollow属性で、リンクにこの属性をつけることで、リンク先のサイトにメリットを得られないようにしたものが、この属性の始まりです。
広告リンクになぜsponsored属性(nofollow属性)は必要なのか?
Googleは検索エンジンの検索ランキングを操作する目的でのリンクはリンクスパムとみなす場合があります。
具体的には、リンクや投稿に関して金銭やその商品など対価を受け取る場合などです。
広告リンクやスパムリンクは、ウェブの適切な評価に悪影響を及ぼす可能性がありますが、sponsored
属性を使用することで、これらのリンクが検索エンジンによって適切に識別され、ペナルティを受けることなく適切に処理されます。
Googleはウェブページの関連性を判断するための要素としてリンクを利用していますが、リンクスパムは本来の関連性とは異なる作為的なリンクとなってしまいます。Googleは関連性のあるリンクと作為的なリンクを区別しようとしているのです。
広告やスポンサードリンクを明確にすることで、Googleはウェブサイト上でのリンクの性質を理解しやすくなります。Googleは、ページのランキングや評価に影響を与えるリンクの性質をより正確に把握することで、検索結果の質を向上させることができます。
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参考情報
[1]…進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法(Google検索セントラルブログ) … 2019年9月10日
[2]…Google に外部リンクの関係性を伝える(Google検索セントラルブログ)
[3]…Google のリンクに関するベスト プラクティス(Google検索セントラルブログ)
[4]…Preventing comment spam…2005年1月18日
[5]…外部リンクには漏れなく”nofollow”とか、いい加減やめませんか