2024年2月、Google検索エンジンスターターガイドの英語版が更新されました。なお日本語版は2024/2/10時点で更新されていません。
Google検索エンジンスターターガイドとは、Googleが提供する公式のドキュメントで、ウェブ管理者が自身のウェブサイトをGoogleの検索エンジンで最適化するためのガイドラインです。
このガイドは、ウェブ管理者が自分のサイトをよりGoogle検索で見つけもらいやすくするためのベストプラクティスや推奨事項が記載されています。幅広いターゲットを想定していますが、主に初心者向けの内容になっています。
SEOに少しでも携わる方ならば、一読しておくべき文章といえます。
重要な変更点
今回の変更でいくつかポイントになる点がありましたので、その内容をシェアします。
まず、全体の印象として、以前のものに比べると、分量が減り、シンプルな内容になり、全体的により初心者向けになったという印象です。
また今回新たに、「Things we believe you shouldn’t focus on(重視すべきではないと考えていること)」という項目として以下が追加されました。あくまで”重視すべきでないこと“であることに注意してください。
・meta keyword(メタキーワード)
・Keyword stuffing(キーワードの詰め込み)
・Keywords in the domain name or URL path(ドメインやURLにキーワードを入れる)
・Minimum or maximum content length(コンテンツの長さ)
・Subdomains versus subdirectories(サブドメイン or サブディレクトリ)
・Duplicate content “penalty”(コンテンツ重複のペナルティ)
・Number and order of headings(見出しの数や順番)
・Thinking E-E-A-T is a ranking factor(E-E-A-Tをランキング要素と考えること)
これらを詳しく見ていきたいと思います。
meta keyword(メタキーワード)
メタキーワードはかなり以前にSEO対策の基本として使われていましたが、現在は考慮しないと明言されています。
いまでも設定可能な項目としてはありますが、あえて労力を割く必要はないでしょう。
Keyword stuffing(キーワードの詰め込み)
キーワードスタッフィングとは、ウェブページや記事などのコンテンツに、特定のキーワードを過剰に使用する手法のことです。
キーワードは、検索エンジンの検索結果に表示される順位や評価に影響を与えるため、過去にはSEO(検索エンジン最適化)の手法として一般的に使われていました。しかし、現在の検索エンジンはキーワードスタッフィングを検知し、品質の低いコンテンツとして評価するため、ランキングを下げる可能性があります。
そのため、キーワードスタッフィングは避けるべき手法とされています。
Keywords in the domain name or URL path(ドメインやURLにキーワードを入れる)
ドメインやURLのパスにキーワードを入れることは、パンくずに表示される以外に効果はありません。
また、TLD(ドメイン名の末尾、例えば「.com」や「.guru」)は、特定の国のユーザーをターゲットにしている場合にのみ重要であり、その場合でも通常は低い影響のシグナルとなっています。
例えば、AI事業を行う場合に.ai(ギリス領アンギラの国別ドメイン)を使用することはビジネス上、理にかなっているといえます。
Minimum or maximum content length(コンテンツの長さ)
この項目は実はドキッとします。というのも、SEO業界では、コンテンツの長さは比較的重視されているからです。厳密に言えば、ただ長いだけではなく、コンテンツの網羅性が重要であり、網羅性を競合よりも高めていくことは、結果的にコンテンツの長さに繋がってきます。
ただ、コンテンツの長さを長くすることにフォーカスを当てるべきではないという点は、よく理解できます。あくまでも結果的に長くなった、ということであれば、問題ないのではないでしょうか?
Subdomains versus subdirectories(サブドメイン or サブディレクトリ)
サブドメインとサブディレクトリは、SEOのためではなく、ビジネス上に理由があるやり方にするべきという話です。
具体的には、メインのドメインと別のビジネスや別のデザインを使用する場合には、サブディレクトリにする、といったように、SEOのためではなく、あくまでも必要に応じて切り分けるという話です。
ここ2-3年くらいから、比較的サブディレクトリ運用が重視されるような傾向があったように思います。それは本体ドメインのドメインが強い場合に、サブディレクトリでサイトを運営すると、本体ドメインの強さを引き継げるといったものです。
とはいえ、最近のアップデートでそれを悪用した寄生ドメインと呼ばれる手法も対策が打たれつつありますので、より影響は少なくなってくるのかもしれません。
PageRank(ページランク)
ページランクは、Googleの基礎的なアルゴリズムの一つですが、Googleでは多くのランキング指標を使用しており、ページランクはその要素の一つに過ぎないということです。
ページランクは、元々Googleの検索アルゴリズムが生まれた当初、多くの被リンクを獲得しているサイトほど、重要なサイトであるという考え方で評価される指標ですが、その後の検索アルゴリズムの進化で、いまではあまり重視されていません。
つまり、SEO対策としてページランクにフォーカスを当てる必要はない。ということを言っています。
Duplicate content “penalty”(コンテンツ重複のペナルティ)
同じコンテンツで複数のURLがあっても手動でペナルティがあるようなことはない。と記載されています。
ただし、別のサイトのコピーコンテンツは別の話ということです。
Number and order of headings(見出しの数や順番)
見出しの数や順番はGoogle検索の観点では無視して構いません。
理想的な見出しの数はどはなく、もしあなたが見出しが多いと思うなら、おそらくそうなのでしょう。
Thinking E-E-A-T is a ranking factor(E-E-A-Tをランキング要素と考えること)
「いいえ、そうではありません。」とだけ記されています。
そもそもE-E-A-Tは、Googleによって評価されるウェブサイトの品質の指標であり、以下の要素から構成されています。
専門性(Expertise)
権威性(Authoritativeness)
信頼性(Trustworthiness)
経験(Experience)
E-E-A-Tについて言及されているのは、検索品質評価ガイドラインと呼ばれるもので、Googleの検索が正しく動作しているかを実際に検索評価者が確認し、フィードバックする、という目的で使用されています。
ただし、この検索評価者が実際にページのランキングを上下することはないということを言っています。
とはいえ、Google「E-E-A-T自体が特定のランキングファクターではないものの、良いE-E-A-Tを持つコンテンツを特定することができる要因の組み合わせを使用することは有用です。」ということも言っています。[1]
ややこじつけのような気もしますが、E-E-A-Tがランキング要素であるとは確かに言っていないので、E-E-A-Tは重視されつつも、そのための対策を行うのは本質的なことではないということなのでしょう。
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[1]…Creating helpful, reliable, people-first content(Google Search Central)