最近はインタビュー案件が多くあり、そこで感じたことを書いてみたいと思います。

私がインタビュー案件で重視しているのが、立体感と呼吸感です。

どちらも抽象的な表現なのですが、立体感というのは、インタビュイーの想い(またはライターの伝えたい想い)が、あるポイントで際立っているような感じ。文章のハイライトになるよう場所を作っていく感じです。映画で言えば、泣きどころのような、見ているいる人の感情に起伏を生むような。

それはインタビュイーの言葉から生まれるかもしれないし、ライターの執筆で生まれるかもしれない。

もちろんビジネス系の記事などでは起伏が生まれないことがほとんどではありますが、平坦な文章の制約の中でも、ちょっとした感情の風を吹かせるような工夫があると、グッと記事に引き込まれるように思っています。


呼吸感というのは、まさにその人がしゃべったというリアル感、ちょっとした息遣いまで聞こえてきそうな表現が出てくると、読ませる文章になると思っています。


あえてしゃべり言葉を入れてみたり、言葉に詰まった感じを表現してみたり、あまり上手くない言い回しをあえてそのまま使ってみたり。


そういう部分がちょっと入ってくると、記事に空気感が生まれてくるかなと思っています。

もちろん、そういった変化球を入れすぎてしまうと、文章の基盤が崩れてしまうので、あくまでも微風(そよかぜ)程度。


文章を読んでいても、ついつい読み耽ってしまう記事とかありませんか?一方で、飛ばし読みでさっとスクロールして終わらせる記事もある。


企画段階や、実際にインタビューでの質問の仕方や空気作り、最後の執筆段階など、さまざまな工夫できる点があると思います。


文章を見た読者が、気づいたら全部読んでいた。そういた文章が作りたいと取り組んでいます。