2023年半ばごろから、いくつかのコミュニティにおいて、オンラインから対面に戻しているという動きを目にするようになりました。
私も、交流会などの誘われることもありますが、最近は対面の交流会も改めて増えてきたように思います。
なぜいまこのタイミングでオフライン(対面)に回帰しているのでしょうか?
3年間という時間
2020年にコロナが大流行して、一気にオンラインに移行しました。そこから3年間が経ったという時間の経過が一つ大きな理由なのかなと思います。
3年間という時間は、人が何か新しい環境に行ったときに、そこに馴染むまでの時間というか、色々なことを試行錯誤して、ある程度やり切ることために必要な時間なのではないかなと思います。
以前(大昔?)だと、新入社員は「最低でも3年は働け」などと言われていました。(最近はもっと短いかもしれません。)
また、新しい人と仕事をしたり、お付き合いしたり、そういった場面でも、お互いの価値観や理解を深めるのに3年間くらいは必要、という感覚があります。
つまり、人は何か新しい環境を受け入れて適応するのに3年くらいはかかるのではないかと思うのです。
完全オンラインへの移行で起こったこと
さて、コミュニティにおける時間はどのようになっているでしょうか?
(ここでいうコミュニティとは、会社、交流会(異業種、出会い、趣味)、地域の共同体(PTAや習い事)などをイメージしたものです。)
これらのコミュニティが従来は対面が当たり前だったにも関わらず、完全にオンラインに移行しました。
そこで起こったことはなんだったのか?
それは実はオンラインでできることと、対面でしかできないことが明確に区別できるようになった。ということではないかと思います。
その中で、社会的な感覚として、対面でしかできないこともやっぱり多いよね、という共通認識のようなものができたのではないでしょうか。
対面でのメリットとして、コミュニケーション、モチベーション、新しいアイデア、生産性、といったさまざまな点が挙げられています。
おそらくそれぞれ、8~9割くらいはオンラインでも実現できるのではないかと思います。でも、残りの1割では対面でしか生まれないことが、3年間という時間の中でわかってきた。
そして、対面でしか生まれないものに、実は人が社会で生きていく上で、重要なものが詰まっていた。ということなのかなと思います。その重要なものこそが、社会のおける帰属感なのかなと。
これからはどうなっていくのか?
対面に戻りつつあると言いつつも、確実にオフラインの価値は高いと思います。
実際にちょっとしたミーティングであったりとか、遠方の方との仕事などでもオンラインで済ませることが増えたように思います。(かつ、それが当然として受け入れられつつある。)
今後はさらにVRといった新しい技術も登場しつつあります。AIも登場している中で、働く場所という概念もまた変わっていくのではないかと思います。
対面に回帰しつつも、コロナ前とは違った新しいオンラインとオフラインのバランスが生まれてくるのではないかと思います。