編集の河村です。
最近はSNSなどで動画による情報の発信と収集が盛んです。企業の情報発信においても動画活用が進んでいますが、だからいって記事制作の相談が減っているかというとそういうわけでもありません。
記事と動画では、効果的に発信できる内容やアプローチできる層に違いがあるため、どちらかでどちらかを完全に代替をするのは難しいでしょう。情報収集の方法が多様化するなかで、記事と動画の両方があることでより多くの人に効果的に情報を届けることができます。
記事制作の効果とは?動画と比較した違い
インターネット上での情報収集に関しては、まず、テキストでの情報収集を好む人と、動画での情報収集を好む人とがいます。また、同じ人が情報収集をする場合でも、求める情報を得るためにテキストベースで行ったほうが良い場合と、動画ベースで行ったほうが良い場合とがあります。
記事による情報収集のメリット
動画と比較した際の記事のメリットとして、情報収集の速度が速く、自分のペースで情報収集ができる点があげられます。
テキストでの情報収集を好む人にとって、記事は見出しや流し読みなどでまずはざっと全体を把握したうえで、自分の知りたい情報にすぐにアクセスできるものです。理解を深めるために必要な部分だけを重点的に読むことや、他の記事と比較することも簡単です。
(私自身、テキストでの情報収集を好むタイプですが、特に限られた時間で情報を集めたいとき、記事のほうが手っ取り早くて助かると感じます)
なお、記事は動画に比べて視聴環境の制限が少ないので、その点でも情報の受け手にとって時間をかけずに自分のペースで情報収集ができるコンテンツといえます。
また、特にBtoBの製品・サービスにおいては、導入担当者が比較検討のために社内向けの提案資料を作成することも多く、その場合は記事から情報収集をするほうが資料作成が簡単です。
企業が記事を制作するにあたっては、こういった記事のメリットを活かした構成や内容、デザインを意識すると良いでしょう。
動画と併用できるとより情報発信の質が上がる
動画での情報発信は、テキストだけでは表現できない情報も発信できます。テキストでは情報の受け手の想像力に頼るところを、動画では音や映像で表現できます。
たとえば、製品の使用感やサービスの利用シーンなどをより具体的に伝えることができるでしょう。このメリットを活かして、EC通販ではライブコマースに取り組むサイトも増えています。
動画は、テキストに比べて情報をよりかみくだいて発信しやすいメリットもあります。たとえば、話の理解を手助けするテロップや図解、映像を表示することなどが効果的でしょう。
このように、情報収集をする人にとっては、記事と動画にそれぞれのメリットがあります。基本は同じ内容でも、記事と動画の両方で情報を発信することで、幅広いユーザーにアプローチでき、自社の製品・サービスについての認知を広げ、理解を深めることができるでしょう。
記事を制作しておくと動画など他のコンテンツにも活用できる
記事を制作しておくことで、動画を制作しやすくなる面もあります。
特に拡散したい内容や深掘りしたい内容の記事、反応の良い記事などを、動画のテーマ選びや台本のベースとすることで、ゼロから動画を制作するよりも効率的に進行できます。
また、記事の内容を抜粋・編集して、SNSの投稿に活用することもできます。良質な記事は、良質なコンテンツの源泉にもなってくれるでしょう。