ノーコードとは?
ノーコードとはコーディング(プログラミング)が不要のことをいい、ノーコードでWEBサイトを作れるツールのことをノーコードツールと言います。
近年、プログラミング知識がなくてもホームページを無料で作れるサービスが多く登場しています。
以前はWEB制作ツールであれば、ソフトを購入してパソコンにダウンロードして使うような方法がありましたが、今ではほとんど全てのノーコードツールがクラウドベースで提供されています。
本記事では、ホームページ制作とネットショップ制作がノーコードでできるサービスを紹介したいと思います。
無料と有料の違い
ノーコードツールはほとんど無料で使い始めることが可能です。そして無料でもホームページを公開することが可能です。
ただし、無料の場合は独自ドメインが無料できなかったり、アクセス数に制限がかかる場合などがあります。
ビジネス初期でお金が本当にないときには、無料版でもよいと思いますが、ビジネスを本格的に進めるのであれば、やはり独自ドメインは必要になります。
ノーコードツールのメリット
無料ではじめられる
ノーコードツールはほとんどが無料で使い始めることができます。
ホームページを作るのがはじめてで、いきなり有料版では不安という方も、無料で始められれば安心でしょう。
コツはいきなり最初から完璧なものを作ろうとしないことです。
スクラップ&ビルド(壊して作る)ようなイメージで、まずは失敗ばかりでもいいので、どんどん新しいものを作ってみて試してみるとよいでしょう。
必要な機能がはじめから備わっている
ノーコードツールでは、ホームページ制作・公開に必要な機能が備わっています。
例えば、よくあるのはお問い合わせフォーム。
はじめからテンプレートとして用意されている場合もあるので、欲しい機能をすぐに実装できるでしょう。
デザインが簡単にできる
ノーコードツールの大きな魅力の一つが、デザインのパターンがある程度決まっているテンプレートが準備されていることです。
デザインの経験がない方であっても、すぐにそれっぽいデザインを作ることができます。
おすすめのノーコードのホームページ制作ツール3選
ノーコードのホームページ制作ツールは、以前から多く使われているものから、新しく登場したものまで、さまざまです。
ここでは、主要なノーコードWEB制作ツールを紹介したいと思います。
Studio(スタジオ)
Studioは、日本発のノーコードによるWEB制作ツールです。
クラウドベースで提供されており、多くのデザイン化されたテンプレートを使って、だれでもおしゃれなサイトを立ち上げることが出来ます。
CMS機能(コンテンツ管理機能)がついているので、Wordpressのようにブログ機能が利用できます。
制作時には、写真やアイコンなどの素材も豊富に揃っているため、別途購入する必要などもありません。
無料プランがあり、無料の範囲でも基本的なホームページは公開できます。無料プランでも目につくような広告はなく、ホームページを邪魔しないStudioのロゴが表示される程度です。独自ドメインを利用するには、有料プランを契約する必要があります。
プラン | 月額費用 (年払い) | 月額費用 (月払い) | 特徴 |
---|---|---|---|
Free | 0円 | 0円 | 無料でお試しプラン |
Starter | 980円 | 1,480円 | シングルページを作るなら |
CMS | 2,480円 | 3,280円 | 本格的なあらゆるサイトに最適 |
Business | 4,980円 | 5,680円 | 中規模ビジネス向けの安心サポート |
Enterprise | お問い合わせ | お問い合わせ | 大規模ビジネス向けエンタープライズ |
パソコンの画面とスマホの画面の両方に対応するレスポンシブデザインにも対応しており、編集画面で同時に作成することができます。
Wix(ウィックス)
Wixはイスラエル発のホームページ制作ツールで、世界で2億人以上の利用者がいます。
クラウド上のビジュアルエディアで、直感的な操作でホームページを作成することができます。
Studioが出るまでは、ノーコード制作ツールといえば、Wixというイメージでしたが、現在でも主要なノーコード制作ツールといえるでしょう。
プラン | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|
パーソナル | ¥1,200/月 | 個人サイトやフリーランス向け |
スモールビジネス | ¥2,100/月 | 個人事業主や小規模のお店におすすめ |
ビジネス | ¥2,600/月 | 本格的なビジネスやネットショップに最適 |
ビジネスプライム | ¥12,000/月 | 最上級の機能で事業の成長をさらに加速 |
jimdo(ジンドゥー)
ジンドゥーはドイツ発のWEB制作ツールで、国内ではKDDIがパートナーとして、サービスを展開しています。
ジンドゥーにはジンドゥーAIビルダーという機能があり、サービスの内容やホームページに掲載したい内容を選択すると、自動で希望に近いホームページが生成されるという機能です。
レイアウトの変更は、用意されたブロックのパターンから選択する方法なので、細かい操作が苦手な方でも、”選ぶ”ことで希望するデザインに仕上げることが出来ます。
逆をいえば、決まったブロックパターンを細かく位置調整するのは難しいので、細かいカスタマイズをしていきたい方には向いていません。料金が他のサービスと比べても安い点が魅力です。
Jimdoの料金プラン
プラン | 月額費用 (年払い) | 特徴 |
---|---|---|
Play | 0円 | 基本機能が利用可能 |
Start | ¥965 | 独自ドメイン、広告非表示、SEO機能 |
Grow | ¥2,460 | すべてのStart機能、ビジネス機能追加 |
Unlimited | ¥5,290 | すべての機能、優先サポート、無制限ストレージ |
ペライチ
ペライチは、日本発のシンプルなウェブサイト作成サービスです。専門的な知識がなくても、誰でも簡単に魅力的なウェブページを作成することができます。
ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、短時間でプロフェッショナルな見た目のサイトを作成することができる点が特徴です。また、豊富なテンプレートが用意されており、さまざまな業種や目的に応じて選ぶことが可能です。
料金プランには、無料プランから有料プランまでがあり、無料プランでは1ページのウェブサイトを作成できます。スマートフォン最適化や常時SSL対応などの基本的な機能が含まれており、初めてのウェブサイト作成にも安心して利用できます。
有料プランでは、独自ドメインの利用、フォームの設置、SNS連携、メルマガ配信などの高度な機能が追加され、より本格的なウェブサイト運営が可能です。また、ペライチの最上位プランでは、20ページまでのウェブサイトを公開することができます。
おすすめのネットショップ制作ツール
BASE(ベイス)
BASE(ベイス)は、日本国内で多くのユーザーに利用されているオンラインショップ作成サービスです。
このプラットフォームは、専門知識がなくても簡単に自分のオンラインショップを立ち上げられる点が大きな特徴です。利用者は、無料で提供されるテンプレートを選び、カスタマイズし、商品を登録するだけでショップをオープンすることができます。
BASEは、決済機能や配送管理など、オンラインショップ運営に必要な機能が一通り揃っており、ショップ運営の手間を大幅に軽減します。また、直感的な操作性と充実したサポート体制が、初心者から経験者まで幅広いユーザーに支持されています。
プランはスタンダードとグロースプランの2種類があり、以下のような料金体系です。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | サービス利用料 |
---|---|---|---|---|
スタンダードプラン | 0円 | 0円 | 3.6% + 40円 | 3% |
グロースプラン (年払い) | 0円 | 16,580円 | 2.9% | 0円 |
グロースプラン (月払い) | 0円 | 19,980円 | 2.9% | 0円 |
スタンダードプランとグロースプランのポイントは月の決済金額が50万円を超えるかどうかです。
また、決済方法によって、手数料も変わってきます。
決済方法 | スタンダードプラン | グロースプラン |
---|---|---|
クレジットカード | 3.6% + 40円 | 2.9% |
コンビニ決済・Pay-easy | 3.6% + 40円 | 2.9% |
Amazon Pay | 4.6% + 40円 | 3.9% |
PayPal | 4.6% + 40円 | 3.9% |
Shopify(ショッピファイ)
Shopifyは、誰でも簡単にオンラインストアを作成・管理できるプラットフォームです。多彩なテンプレートやアプリを使って、自分のビジネスに合ったオンラインショップをデザインできます。これにより、技術的な知識がなくてもプロフェッショナルな店舗運営が可能になります。
Shopifyでは、様々な機能はカスタマイズで追加することができます。多くのテンプレートやアプリを使って、自分のショップを自由にカスタマイズできます。特に新しいワンページチェックアウト機能は、購入手続きを簡素化し、購入完了までの時間を短縮します。
Shopifyは小規模店舗から大規模店舗まで、スケールに合わせてプラットフォームを乗り換える必要がないという点が特徴的です。
プラン | 初期費用 | 月額費用 (年払い) | 月額費用 (月払い) | オンライン決済手数料 |
---|---|---|---|---|
ベーシック | 0円 | 3,650円 | 5,000円 | 3.55% + 0円 |
スタンダード | 0円 | 10,100円 | 13,200円 | 3.4% + 0円 |
プレミアム | 0円 | 44,000円 | 54,000円 | 3.25% + 0円 |
Shopify Plus | 0円 | $2,300 USD/月 | $2,300 USD/月 | 競争力のある料金設定 |
Square(スクウェア)
Squareは、モバイル決済サービスを提供する企業で、小規模事業者を対象としています。2009年にジャック・ドーシーとジム・マッケルヴィによって設立されました。Squareは、小型のカードリーダーをスマートフォンやタブレットに接続し、クレジットカードやデビットカードの支払いを簡単に受け付けることができます。
Squareは専用のPOSシステムでカード決済ができるほか、iPhoneやAndroidデバイスを利用したTap to Pay機能を追加し、コンタクトレス決済が可能になりました。また、Square TerminalやSquare Standといった新しいハードウェア製品は、従来のカードリーダーに代わる便利で効率的な決済手段を提供します。
オンライン決済にも優れており、オンランチェックアウトなどの機能をホームページに組み込むことで、簡単に決済機能をサイトに導入することができます。
Squareの料金体系
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | サービス内容 |
---|---|---|---|---|
フリー | 0円 | 0円 | 対面: 3.25%, オンライン: 3.6%, 非対面: 3.75% | 基本的な決済機能が利用可能 |
プラス | 0円 | サービスによる | 対面: 3.25%, オンライン: 3.6%, 非対面: 3.75% | 高度な機能が追加 |
プレミアム | 0円 | カスタム | カスタム手数料 | カスタマイズされたプラン |
Squareは個人事業主から法人まで、幅広く申し込み可能なサービスです
スムーズにいけば、10分程で開設できます。すぐに行動することがビジネス成功の秘訣ですよ!
決済手数料一覧
決済方法 | 手数料 |
---|---|
対面決済 | 3.25% |
オンライン決済 | 3.6% |
非対面決済 | 3.75% |
請求書決済 | 3.25% |
Shopify, BASE, Squareの比較
比較項目 | Shopify | BASE | Square |
---|---|---|---|
対象ユーザー | 初心者から大規模ビジネスまで対応 | 初心者、小規模ビジネス | 小規模ビジネスから中規模ビジネス |
初期費用 | なし | なし | なし |
プラン | ベーシック: 3,650円/月 スタンダード: 10,100円/月 プレミアム: 44,000円/月 ※年払いの場合。月払いもあり。 | スタンダード:0円 グロース:16,580円/月 | Free: $0<br>Plus: $29/月<br>Premium: $79/月 |
取引手数料 | 2.9% + 30¢ (基本プラン) | スターンダード:3% グロース:0% | 2.6% + 10¢ (オンライン支払い) |
決済手数料 | ベーシック:3.55% + ¥0 JPY スタンダード:3.4% + ¥0 JPY プレミアム:3.25% + ¥0 JPY | 3.6% + 40円 | 2.75% (対面決済) |
販売チャネル | オンラインストア、SNS、実店舗 (POS) | オンラインストア | オンラインストア、SNS、実店舗 (POS) |
サポート | 24時間365日サポート、チャット、電話サポート | メールサポート、FAQ | 24時間サポート、チャット、電話サポート |
国際販売 | 多言語対応、多通貨対応、グローバルな販売サポート | 一部対応 (主に国内向け) | 多言語対応、多通貨対応 |
マーケティング機能 | 高度なSEOツール、メールマーケティング、広告キャンペーンツール | 基本的なSEOツール、SNS連携 | 基本的なSEOツール、メールマーケティング、広告ツール |
在庫管理 | 詳細な在庫管理、複数倉庫対応、リアルタイム同期 | 基本的な在庫管理 | 詳細な在庫管理、リアルタイム同期 |
ノーコードツールのデメリット
無料版では、独自ドメインが使えない
ほとんどのノーコードツールに共通することですが、無料版では独自ドメインを使用することが出来ません。
独自ドメインとは、〜〜〜.comのように、自社独自の名前をURLに入れられる機能のことです。
無料版では、この独自ドメインの使用に制限があります。例えば、Studioで無料でホームページを公開する場合、~~.studio.siteというようなイメージです。
ただし、独自ドメインにこだわらなければ、完全に無料でホームページが作れることになります。
ご自身のビジネスステージに合わせて、独自ドメインも検討していくとよいでしょう。
有料版はランニングコストが発生する
ノーコードツールは、基本的に営利企業が提供しているものになりますので、本格的に使用するには有料版を契約する必要があります。
たとえば、ノーコードツールのStudioでは、有料プランは980円/月から利用することができます。
この980円を高いと思うか、安いと思うかは人によって考え方は異なるかもしれませんが、有料版であれば、月額費用以上に売上向上などのメリットを見定める必要があるでしょう。
乗り換えが難しい
ノーコードツールは、他社サービスからの移行は積極的にサポートしている場合もありますが、逆にノーコードツールの使用をやめて、他のサービスに移行しようとする場合に、難しい場合があります。
極端な例を言えば、せっかく作り貯めたホームページのブログなどのコンテンツがなくなってしまったり、閲覧不可になってしまうリスクがあります。
ブログなどを活用して、本格的にコンテンツマーケティングをやろうとする場合には、最終的にどこまで運用する見込みがあるのか?やめる時にどうなるか?まで考える必要があるでしょう。
おすすめはStudioとSquare
当サイトでノーコードでおすすめするのはホームページであればSTUDIO、ネットショップ(決済サービス)であれば、Squareをおすすめします。
いずれのサイトも、今どきなデザインが実現できるのに加えて、全体のシステムが洗練されており、ビジネスがよりスピーディーで、かつ柔軟に対応できる点が魅力だと思います。
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