編集の河村です。記事制作は外注されることの多い業務です。Nobolでも、さまざまな業界の記事制作に携わっています。
外注で品質の高い記事を制作するには、まず、自社の業界や記事の目的に対応できる制作会社に依頼することが重要です。
ただ、同じ制作会社に同じような予算で依頼しても、成果に差が出ることがあります。それは、発注者と制作会社との情報共有の差かもしれません。
成果につながる記事に必要な「専門性」と「独自性」
企業のオウンドメディアなどの記事制作において、成果につなげるために必要なのが「専門性」と「独自性」です。
専門性や独自性の薄い記事、つまり他のWebサイトでも知ることのできる一般的な情報は、読みたいと思ってもらいにくいですし、今後は生成AIによる要約で済ませてしまう人も増えるかもしれません。
このあたりのことは、以下の記事で解説しています。
記事制作会社は、基本的にどの会社も記事制作について豊富な知見を持っています。
一方で専門性については、制作会社ごとに得意とする業界やジャンルが異なるので、自社に合った制作会社に依頼することが重要になります。
ヒアリングがしっかりできる記事制作は成果につながりやすい
どんなにその業界やジャンルに精通した記事制作会社でも、その業界やジャンルで商品・サービスを提供している企業、つまり記事制作の発注元企業には専門性で及ばない部分があります。
特に、商品・サービスの開発や顧客とのやり取りから蓄積される経験、そこから知り得る情報は、記事制作会社ではなかなかつかむことができません。
そういった記事制作会社だけでは知り得ない情報を発注元の企業に提供してもらうことで、記事の専門性を高めることができます。また、記事に独自性を出すには、記事制作会社が発注元の企業の特徴や強みをしっかりと理解する必要があります。
では具体的に、記事制作において発注元の企業はどのような情報を提供すれば良いのか。そこは、記事制作会社の腕の見せどころです。
記事制作会社は、記事の目的やターゲット像から、どのような情報が必要なのかを見極め、発注元の企業にヒアリングや情報提供をお願いします。そこで前向きな協力が得られると、記事の専門性や独自性をぐっと高めることができます。
時間はかかりますし、ときには記事制作の担当者以外にも協力をお願いすることがあります。ただ、ここでしっかりと情報共有を行うことが、記事制作で成果を出すためにとても重要です。
記事制作における情報収集の丸投げはおすすめできない
企業のオウンドメディアなどで従来よくある集客の方法が、検索上位に表示させたいキーワード一覧を基に、競合サイトよりも情報量で勝るSEO対策記事を量産するというもの。
この方法では、発注元の企業と制作会社とでキーワードのすり合わせは行うものの、記事制作のための情報収集は制作会社に一任することが多くなります。
しかしこの方法では、専門性と独自性をそこまで高めることができません。記事制作会社は、自社の知見も使うものの、あくまでインターネット上で一般的な情報を中心に記事を制作することになります。
とはいえ従来はこの方法でもそれなりに集客できていたのですが、検索エンジンやユーザー行動の今後の変化を考えると、その効果は落ちていく可能性があります。
今後の記事制作の外注では、発注元の企業と制作会社といかに協力して情報を共有できるかがより重要になっていくのではないでしょうか。